自動機と装置製造

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ロボット産業の動向


我が国のロボット産業は、70年代から今日にいた るまで製造業、特にその主要ユーザである自動車及び 電気機械産業を中心としたあらゆる製造業分野に普及 するとともに、それらの製造現場でのものづくりに、 そして企業の国際競争力強化に大きく貢献してきまし た。
また、90年代初頭まで順調に推移してきたロボッ ト産業は、その後のバブル経済の崩壊に伴う過剰設備、 そして、経済のグローバル化によるわが国生産工場の 中国を中心とした海外移転の影響などから、国内需要 は大幅に落ち込むこととなりました。その一方で、そ の優れた国際競争力による輸出増もあり、今日では出 荷額の半分を輸出が占めるまでになっています。
国内需要については、ロボット普及の歴史と共にあ った自動車産業が、その代表的用途としてのスポット
溶接ロボットを中心に導入が進み、出荷割合で1979 年までトップ(1978年が39%でピーク)の座にあ りました。しかしながら、1980年を境に電気機械器 具製造業向けにその座を譲り、2002年で再びトップ に返り咲いたものの約17%にまで後退しています。
これは、 ’80年代以降に本格的な組立用としてのス カラ型ロボットの登場と、その後の低コストな直角座 標型ロボットの普及、そして今日のIT革命に代表さ れる携帯電話、パソコンなどの情報通信機器やAV機 器などの軽薄短小化、高機能化に大きく貢献すること となった電子部品実装用ロボットの普及等によるもの です。同産業向けの出荷比率は、1990年にピークで ある36%にまで拡大しましたが、その後、エレクト ロニクス製品の海外生産の拡大、そしてIT化の流れ の中で、一時は飛躍的な伸びを見せたものの、2000年のITバブルの影響を受け、2002年時点で約 14%にまで後退しています。
一方、輸出については1980年で出荷額全体の3% 程度でしたが、その後増加しつづけ、1984年には 20%台に達し、さらに1990年のバブル経済崩壊以 降は、国内設備投資の不振からロボットの市場は輸出 へとシフトすることとなりました。2002年時点で約 48%を占めるまでになっています。輸出の仕向先は、
最大の需要国である米国をはじめ、近年ではシンガポ ール、韓国、台湾、そして中国などの東アジア地域、 とりわけ世界の製造工場として大きく台頭してきた中 国が著しい伸びを示しています。
なお、世界におけるロボットの保有稼動台数は、国 際ロボット連盟(IFR)が発表した数字によると、 2002年末で約77万台、うち日本の稼動台数は約35 万台と世界の約45%を占めています。



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